本文へスキップ

【2026年版】DDoS攻撃とは?大量アクセスでシステムを止める攻撃と対策を現役エンジニアが解説

#DDoS#セキュリティ#未経験#インフラ学習#ネットワーク

「DDoS(Distributed Denial of Service)」というニュースの見出しを見ても、具体的に何が起きているのかイメージしづらいという未経験の方は多いと思います。結論から言うと、DDoS攻撃とは、大量のアクセスを一斉に送り付けてサーバーやネットワークをパンクさせ、サービスを使えなくする攻撃です。この記事では、DDoS攻撃の仕組み、よくある手口、現場での対策の考え方を未経験向けに解説します。

ネットワークをブラウザで動かして学ぶ

無料コース「つながる仕組みとIPアドレス」。実機や機材なしで始められます。

DDoS攻撃とは何か

DoS(Denial of Service・サービス拒否)攻撃は、1か所の攻撃元から大量のリクエストを送り込み、サーバーを処理しきれない状態にしてサービスを止めようとする攻撃です。DDoSはこれを「Distributed(分散)」させたもので、ウイルス感染などで乗っ取られた多数の端末(ボットネット)から同時に攻撃を仕掛けます。送信元が1か所に集中しないため、特定のIPアドレスを止めるだけでは防ぎきれない点が、通常のDoS攻撃よりも厄介なところです。攻撃者から見ると、見た目には通常のアクセスの集まりに見えるという点も、対応を難しくしている理由の1つです。

どんな手口があるのか

DDoS攻撃には、どこを狙うかによっていくつかの型があります。

攻撃の型狙う場所イメージ
帯域幅消費型ネットワークの回線そのもの大量のデータを送り、回線を埋め尽くす
プロトコル型サーバーの処理能力接続要求だけを送り続け、応答待ちの状態を溜める
アプリケーション層型Webアプリケーションの処理通常のアクセスに見える要求を大量に送る

帯域幅消費型やプロトコル型は通信量の異常として比較的見つけやすい一方、アプリケーション層型は1件ごとの通信が普通のアクセスとほとんど変わらないため、検知が難しい型とされています。どの型でも、短時間に急増する点数や接続数を手がかりに気づいていく、という考え方は共通しています。

攻撃を受けるとどうなるか

DDoS攻撃を受けると、サーバーやネットワーク機器の処理が追いつかなくなり、Webサイトの表示が遅くなったり、まったくアクセスできなくなったりします。ECサイトであれば売上に直結する機会損失になりますし、企業の社内システムが標的になれば業務そのものが止まってしまうこともあります。攻撃そのものが止まれば通常は復旧しますが、復旧までの間に失われた信用や、対応に追われた時間のコストも見過ごせない影響です。

対策の基本

DDoS対策は、1つの仕組みだけで完結させず、複数の層を組み合わせて被害を小さく抑えるのが基本的な考え方です。

  1. CDNを利用して、攻撃の通信をオリジンサーバーの手前にある配信網で吸収する
  2. ファイアウォールやWAFで、異常なパターンの通信を検知・遮断する
  3. クラウド事業者が提供するDDoS対策サービス(通信量の急増を自動で検知し、怪しい通信を振り分ける仕組み)を組み合わせる

帯域幅消費型のような大規模な攻撃は、自社で持っているサーバーだけで受け切るのが難しい場合が多く、クラウド側の大きな回線や仕組みに頼る場面も目安として増えています。平常時の通信量を把握しておくことも、異常に気づく速さにつながります。

現場で感じること

現役でインフラの現場にいる立場から言うと、DDoS攻撃は「起きてから慌てて対策する」のではなく、監視の仕組みを事前に整えておくかどうかで被害の大きさが変わってくる領域だと感じています。通信量やエラー率のグラフを普段から見慣れていると、異常な増え方にも早く気づきやすくなります。逆に、平常時の数値を知らないまま急な増加だけを見ても、それが攻撃なのか単なるアクセス増なのか判断に時間がかかってしまいます。

未経験はどこまで理解しておけばいいか

未経験の段階では、DDoS攻撃の細かい技術的な仕組みまで覚える必要はありません。「大量のアクセスでシステムを止めようとする攻撃」という全体像と、CDN・ファイアウォール・WAFといった複数の仕組みを組み合わせて守るという考え方をイメージできていれば十分です。監視業務に入ると、通信量の急増を知らせるアラートに触れる機会もあり、そこから少しずつ実例で理解を深めていく流れが一般的です。ネットワークの基礎を固めておくと、こうした通信まわりの話も読み解きやすくなります。

InfraDojoで学ぶ

InfraDojoなら、ブラウザ上の演習環境でネットワークの基礎から手を動かして学べるため、DDoS攻撃のような通信にまつわる脅威の背景も理解しやすくなります。次に何を学べばいいか迷う場合は、ネットワーク学習ロードマップを確認してみてください。

よくある質問

Q. DDoS攻撃は個人のパソコンも標的になりますか?

直接の標的になることは少ないですが、ウイルスに感染した端末が攻撃者に乗っ取られ、知らないうちに攻撃の踏み台(ボットネットの一部)にされてしまうケースはあります。セキュリティソフトの利用や、OS・ソフトの更新を怠らないことが基本的な備えになります。

Q. DDoS攻撃を完全に防ぐことはできますか?

難しいというのが実情です。攻撃の規模や手口が多様なため、CDN・ファイアウォール・WAFなどを組み合わせて検知と遮断の仕組みを重ね、被害を小さく抑えることが現実的な目標になります。

Q. 未経験でもDDoS対策の仕事に関わることはありますか?

直接の設定を任されることは少ないですが、監視業務の中で通信量の異常を知らせるアラートに触れる機会があります。まずはアラートの種類と対応の流れを覚えていくところから関わっていくのが一般的です。

Reo|インフラエンジニアのアイコン

この記事を書いた人: InfraDojo運営者(Reo|インフラエンジニア)

現役インフラエンジニア。SESの現場経験に基づき、未経験からのインフラ転職と学習を支援しています。InfraDojoは、ブラウザ上のターミナルで実際に手を動かして学べるインフラ学習サイトです。

@Reo_engineer_

読むだけで終わらせず、今日から手を動かす

InfraDojoは、ブラウザを開くだけでLinux・ネットワーク・AWSの演習ができる学習サイトです。登録は30秒、最初のコースは無料です。