VLAN とボンディングを読む
Pro会員限定上級約40分7レッスン
物理 NIC を束ねる bonding と、1本の線に複数のネットワークを載せる VLAN(802.1Q)を扱います。設計書どおりに作ったはずのストレージ VLAN に届かない原因を ip -d link で見つけて作り直し、設定ファイルも直します。保守のあと片肺になっていたボンディングを /proc/net/bonding で読み、冗長性を回復させます。
対象者: 冗長化された NIC や VLAN を持つサーバーを運用する方 / 「設定したのに届かない」インターフェースを調べたい方
前提知識: ARP と L2: 近隣テーブルと IP アドレスの重複 修了程度
この教材を終えると、できるようになること
- ip -br link の出力から、物理 NIC・bond・VLAN インターフェースの関係(SLAVE / MASTER / @親)と、管理上 DOWN のインターフェースを読み取れるようになる。
- /proc/net/bonding の内容から、ボンディングのモード・現在使われている子・各子のリンク状態と障害回数を読み取り、冗長性が失われていることを判断できるようになる。
- 802.1Q の VLAN タグの仕組みを説明し、ip -d link で VLAN インターフェースの実際の VLAN ID を確認して設計書との食い違いを見つけられるようになる。
- ip link del / add type vlan / ip addr add / ip link set up の順に VLAN インターフェースを作り直し、疎通を確認できるようになる。
- ifupdown の設定ファイルで bond と VLAN がどう書かれているかを読み、sed で誤った VLAN の記述を安全に置き換えられるようになる。
- ip -s -s link でインターフェースのエラー統計(CRC エラー)を読み、スレーブを有効に戻してボンディングの冗長性が回復したことを確認できるようになる。
修了後の姿: プロトコルの中身とネットワーク設計を理解し、複雑な障害の根本原因の特定から再発防止の設計まで任せられるエンジニアへ。
Chapter 1インターフェースの積み重なりを読む
物理 NIC・bond・VLAN の関係を読み、誤りを直して冗長性を取り戻します。
- インターフェースを一覧する(ip -br link)物理 NIC・bond・VLAN の親子関係を1画面でつかむ約5分(有料会員限定)
- ボンディングの状態を読む2本あるはずの NIC が1本で動いていないかを確かめる約6分(有料会員限定)
- VLAN ID を確かめる(ip -d link)インターフェースの名前ではなく、実際に付けているタグの番号を見る約6分(有料会員限定)
- VLAN インターフェースを作り直すVLAN ID は後から変えられない。消して、正しい ID で作り、アドレスを付けて有効にする約7分(有料会員限定)
- 設定ファイルも直す(再起動対策)誤りの出どころは設定ファイル。直さないと再起動で元に戻る約5分(有料会員限定)
- スレーブを戻して冗長性を回復する戻す前にエラーの記録を見る。戻した後も見張る約6分(有料会員限定)
Chapter 2確認クイズ
VLAN とボンディングの理解度を確認します。