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IaC(Infrastructure as Code)とは?構成をコードで管理する考え方を未経験向けに解説

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「サーバーの設定は手順書を見ながら手作業で」という進め方に、どこか不安を感じたことはないでしょうか。手順書通りにやったつもりでも、環境によって微妙に結果が変わってしまう——これはインフラの現場でよくある悩みです。結論から言うと、IaC(Infrastructure as Code)とは、サーバーやネットワークなどの構成を手順書ではなくコードとして記述し、そのコードを実行することで構築する考え方のことです。「どう作るか」を文章ではなくコードで残すことで、誰が実行しても同じ結果になる再現性を手に入れられます。この記事では、IaCとは何か、手動構築との違い、メリット、代表的なツールとの関係まで、未経験向けに順番に解説します。

IaC(Infrastructure as Code)とは何か

IaCは、サーバーの台数やOS、ネットワークの設定、権限などの「あるべき構成」を、プログラムのようなコードファイルに書き出す考え方です。料理のレシピをイメージすると分かりやすくなります。口頭で伝える手順書は、人によって細部の解釈が変わりがちですが、レシピとして材料と手順を明文化しておけば、誰が作っても近い結果になります。IaCも同じで、構成をコード化しておくことで、担当者やタイミングによるブレを減らせます。

レシピのように手順をコードで書き、実行すると同じ構成ができあがる様子を表したIaCの仕組み

書いたコードは、専用のツールに読み込ませて実行することで、実際のサーバーやネットワークに反映されます。Terraformとは?で解説した仕組みも、このIaCという考え方を実現するためのツールの一つです。

手動構築との違い

従来の手動構築とIaCの違いは、次の表のように整理できます。

観点手動構築IaC
手順の記録手順書やメモ(人が読む)コード(ツールが読む)
再現性担当者やタイミングで差が出やすい同じコードなら同じ結果に近づく
変更の確認実施前に影響範囲を見通しにくい実行前に変更内容を確認できる場合が多い
構成の共有口頭や文書での引き継ぎが必要コードそのものが構成の記録になる

手順を人の記憶や手順書に依存させず、コードという形で残しておける点が、IaCの最も大きな特徴です。コードはそのままバージョン管理ツールで履歴を残せるため、「いつ・誰が・何を変えたか」も追いやすくなります。

IaCのメリットと向き合い方

IaCを使うと、おおむね次のような効果が期待できます。

  1. 再現性: 同じコードを実行すれば、似た環境を何度でも作り直せる
  2. 速度: 手作業の繰り返しが減り、構築や環境の複製にかかる時間を短縮しやすい
  3. 見通しやすさ: 構成の全体像がコードとして残るため、後から見返しやすい

一方で、コード化すれば万事解決というわけではありません。コードの書き方や運用ルールが整っていないと、かえって読みにくくなることもあります。目安として、まずは小さな構成から書き始め、慣れてきたら対象を広げていくやり方が現場では定着しやすいとされています。

代表的なツールとの関係:TerraformとAnsible

IaCという考え方を実現するツールには、いくつかの種類があります。クラウド上のサーバーやネットワークそのものを構築するならTerraformとは?で紹介したツールがよく使われ、構築済みのサーバーに対してソフトウェアの設定を行うならAnsibleとは?で紹介した構成管理ツールが向いています。どちらもIaCを実現する手段という点は共通していますが、「何を対象にするか」で役割が分かれると捉えておくと整理しやすくなります。

サーバーやネットワークの土台を作るTerraformと、設定を整えるAnsibleの役割の違いを表した図

また、IaCで書いたコードの実行を、GitHubへのpushなどに合わせて自動化する流れも現場では一般的です。CI/CDとは?で解説した自動化の仕組みと組み合わせることで、コードの変更がそのまま構成の変更として安全に反映される流れを作れます。

インフラエンジニアとIaCの関わり

現役でインフラの現場にいる立場から言うと、IaCは今の構築・運用の現場でほぼ前提になっている考え方です。新しく参加したプロジェクトでも、まずは既存のコードを読んで「今どういう構成になっているか」を把握する、という場面が多くあります。手順書を一行ずつ追うよりも、コードを読んだ方が構成の全体像をつかみやすいと感じる場面も少なくありません。

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、最初から複雑なコードを書けなくても心配はいりません。まずは手動構築の仕組みを理解し、そのうえで「同じ作業をコードにするとどう書けるか」という順番で学んでいくのが無理のない進め方です。InfraDojoなら、手動での構築とIaCの両方を演習環境で体験しながら、違いを実感しつつ学習を進められます。

よくある質問

Q. IaCを学ぶには、プログラミングの知識が必須ですか?

本格的なプログラミング言語の知識は必須ではありません。TerraformなどのIaCツールの多くは、設定ファイルに近い書き方で構成を記述できるように作られています。ただし、変数や条件分岐といった基本的な考え方は登場するため、慣れるまでは少しずつ触れていく姿勢が役立ちます。

Q. IaCを使えば、手動での構築作業は不要になりますか?

完全に不要になるわけではありません。コード化しにくい一時的な確認作業や、初期の調査段階では手動で触ることもあります。IaCはあくまで「繰り返し行う構築や変更を、再現性のある形で行うための手段」と捉えておくと、使い分けの判断がしやすくなります。

Q. IaCとCI/CDは同じものですか?

同じものではありません。IaCは構成をコードとして記述する考え方そのものを指し、CI/CDはそのコードの実行や反映を自動化する仕組みを指します。IaCで書いたコードを、CI/CDの仕組みに乗せて自動実行する、という組み合わせで使われることが多くあります。

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この記事を書いた人: InfraDojo運営者(Reo|インフラエンジニア)

現役インフラエンジニア。SESの現場経験に基づき、未経験からのインフラ転職と学習を支援しています。InfraDojoは、ブラウザ上のターミナルで実際に手を動かして学べるインフラ学習サイトです。

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